【京都】ファッション服飾関係なら京都の大酒神社。奈良や大阪、兵庫でも祭られている漢織・呉織とは? (2)

こちらは第15代応神天皇の時代に渡来した漢織・呉織と伝承つながりの各地の神社。第15代応神天皇の時代(390年頃~)に大陸(呉の国)から渡来し16代仁徳天皇の時代まで活躍したとされています。

九州と兵庫

福津市(福岡県)と西宮市(兵庫県)は漢織・呉織(大陸、福津市、西宮市の順)と菅原道真公(京都、西宮市、福津市の順。)の両者が上陸し、立ち寄った土地です。
*道真公は大阪、兵庫、四国、中国、九州で他に立ち寄った地点も多く記録に残る。

縫殿神社(ぬいどのじんじゃ)
祭神:応神天皇、神功皇后、大歳神、兄媛、弟媛、呉織、穴織
所在地:福岡県福津市

「日本で最初の裁縫の神様」として信仰される。
応神天皇の時代、穴織(漢織)・呉織は兄媛(えひめ)、弟媛(おとひめ)と共に呉の国(中国南部)から渡来したという。兄媛は宗像神の求めでこの地に残り、高度な染色、機織り、裁縫の技術を広めた(縫殿神社の由来)。後世の道真公も福津市の湾から上陸したといいます(梅津天満宮の由来)。
福津市(公式)による神社の紹介ページ:裁縫の神様、本殿の絵馬は見事

ポイント:福岡のファッション関係者なら参拝しておきたい神社。高級衣服、織物の元祖です。

松原神社(松原天満宮)
所在地:兵庫県西宮市
祭神:本殿では菅原道真公、天照大御神を祀る

画像は兵庫県西宮市の松原神社 道路を挟んで斜め向かいが喜多向稲荷社

喜多向稲荷社(きたむかいいなりしゃ)
祭神:織物の祖「織姫大明神」を祀る。

漢織・呉織がここで休息し、生地染めをしたという染殿池の跡が隣接して現存。この地を経て大阪池田市方面に向かったとされる。
後世の菅原道真公(松原神社の主祭神)も京都から九州太宰府へ赴く船の旅路で当地の美しい松林の景色を見て立ち寄り、この近辺で休息(仮泊)されたという話が松原神社の御由緒に。近辺は海が迫る入江であったという平安時代の記録が残っています。天然の良港。

最寄り駅:JR西宮駅、阪神西宮駅

ポイント:兵庫県のファッション関係者なら訪れておきたい神社。

より詳しく知りたい

喜多向稲荷社と染殿池 – 松原神社(西宮市) Wikipedia
西宮デジタルアーカイブふるさと昔話「染殿の池」などがアニメーションの映像で紹介されています。