【京都】ファッション服飾関係なら京都の大酒神社。奈良や大阪、兵庫でも祭られている漢織・呉織とは? (3)

呉服神社(くれはじんじゃ)
祭神:呉服大明神 仁徳天皇
所在地:大阪府池田市室町7-4

大阪の呉服の里にある神社。日本で最初の機織・裁縫の祖神として呉服大神(呉織)を祀る。呉織は日本にはなかった高度な大陸の機織り・染色の技術をもって機織りをして貢献した。

最寄り駅:阪急宝塚線の池田駅

伊居太神社 (いけだじんじゃ)
祭神:穴織大明神 応神天皇 仁徳天皇
所在地:大阪府池田市綾羽2丁目4-5

池田市で最古の神社とされる。穴織(あやは)社とも呼ばれ、姫室塚が残る。穴織は漢織のこと。

最寄り駅:阪急宝塚線の池田駅 阪急バスの綾羽町

応神天皇時代の漢織・呉織は九州(福岡の福津市)から西宮(兵庫県)に船で到着。一行は上陸・休息し、池田(大阪府)に向かいました。「猪名川を遡り猪名の港に機殿を機殿を建ててお迎えした」(呉服神社の公式ホームページ)と伝わるので西宮 > 池田の旅路も船旅だったのでしょう。

クレハトリ・アヤハトリ伝承として知られる

クレハトリ・アヤハトリ伝承(クレハトリ・アヤハトリでんしょう、呉織・漢織(穴織)伝承)

大阪府池田市(詳細に言えば豊島郡)、兵庫県西宮市に伝わる伝承。 応神天皇37年(306年)に呉(くれ、華南、当時の中国の呉あるいは東晋、六朝)から呉織(クレハトリ)・漢織(アヤハトリ)の2の織姫がこの地に渡り、織物や染色の技術を伝えたという。(Wikipedia)

大阪府池田市の池田商工会議所が「織姫プロジェクト」の一環として制作した、「池田織姫伝説」のキャンペーンソング。2021/04/09

アニメを使い、ビジュアルで分かりやすく説明している(池田市商工会議所の公式サイト)
織姫伝説「クレハとアヤハ」のページ内には動画(下)と電子書籍の漫画も。

池田市商工会議所によるYoutube動画 2017/05/12

≪こちらは15代応神天皇(390~430年頃)の御世の伝承≫ 
呉織・漢織(穴織)以外にもう一人、弟媛がいましたが、一行が西宮(兵庫県)に到着、上陸した時には言及なく消えているので消息は不明です。兄媛については、大陸から最初に九州筑紫潟に着いたとき、筑紫の国の宗像明神のお望みで兄媛だけこの地に留まる事になったと伝わっています。

機織りの里になった池田

呉の国から渡来して池田市に定住した呉織・漢織たち。当時の世界の最先端をいく織物技術で大陸のトレンドファッションを紹介したり、我が国の気侯など当地のニーズに合わせた織物を注文され生産していたと思われます。呉織・漢織たちのお陰で池田市は機織りの里として知られるようになったと伝わります。我が国の伝統的な着物が呉服と呼ばれるのは呉国からの織姫たちが産み出した織物や衣服に元々の理由があります。

ポイント:大阪でファンション関係の神社を参拝するなら池田市のこれらの神社は外せない。

呉服神社について – 呉服神社(大阪府池田市)の公式サイト
当社について – 穴織宮 伊居太神社の公式サイト
池田市の沿革及び地勢(pdfファイル)| 池田市公式サイト
織姫伝承コース 「古代中国の織姫、呉織(くれはとり)、穴織(あやはとり)が、池田の地で絹織物を始めた」という織姫伝説ゆかりの神社・遺跡・施設を歩くロマン薫るコース | 池田市観光協会 公式サイト)
縫殿神社の秋祭り – 福津市(福岡県)公式観光サイトによる縫殿神社の紹介